大阪吹田市のたかはしピアノ教室です。今日は音楽で大切な「テンポ」を表す「速度記号」のことをお話したいと思います。
ジャズやポップスの曲では、元々弾く速さ(テンポ)が決まっていなかったり、同じ曲でもテンポを変えて弾く、ということもありますが、クラシックの曲では、基本的には作曲された時点で、おおよそのテンポが決まっています。
それは、数字によって詳細な速さが書かれてあったり(例:♩=100)
速度用語(例:Allegro)を使って記されていたりします。
☆速度用語には数多くの種類がありますが、ここでは代表的なものだけ取り上げます。
「Lento」レント・・・遅く、ゆるやかに(もっとも遅い記号)
「Largo」ラルゴ・・・遅く、幅広く、ゆるやかに
「Adagio」アダージォ・・・遅く、ゆるやかに
「Andante」アンダンテ・・・歩くぐらいの速さで
「Moderato」モデラート・・・中ぐらいの速さで
「Allegro」アレグロ・・・速く
「Vivace」ビバーチェ・・・活発に、速く
「Prest」プレスト・・・急速に
上から順に、一番上の用語が最も遅く、一番下の用語が最も速いものとなります。
いろいろな訳があり、言葉で表されているので、解釈の幅がある程度広いです。
演奏者によって少しづつ解釈の差がありますし、同じ用語でも作曲者によって意図が違うこともあります。
イメージがつきにくい場合は、メトロノームに速度記号が表記されている物もあるので(種類によりますが)参考にされると良いかと思います。
☆数字による速度記号
速度記号は、拍の速さを表しています。
楽譜の左上に、「音符=数字」という記号を、見たことありますか?
これは、1分間に○○音符を単位とする拍が、○○(数字)入る速度を指しています。
♩=80
→1分間に、4分音符を単位とする拍が80入る速度を指す。
単位とする音符は、何拍子の曲かによります。
例えば、4分の4拍子は、4分音符が単位となっていますね。
では、8分の3拍子の曲の場合は、何音符が単位となるでしょうか??
正解は8分音符です。
そう。分母の数字が単位とする拍の音符なのです。
こうやって考えると、簡単ですよね!
ただ次に、速度の意味は分かっても、それってどんな速さ??という疑問が出てくるかと思います。
そんな時に、ぜひ利用してもらいたいのが、「メトロノーム」です。
下記にメトロノームについてご説明しているページがあるので、よかったらご参照くださいね。
https://www.takahashi-piano.net/post/metronome
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